昇格

 幼稚園児の頃に入門し、こども道場内でも率先して試合に出続け、幾度も悔し涙を流し、3年半という長き修業期間を経て昇格を果たしました。この年の子で3年半というのはとてつもなく長い道のりだったと思います。

自分が小学生だった頃は、夏休みは永遠に終わらないと思っていた程に月日を長く感じたものです。「3年半も頑張り続ける事がお前に出来たか?」と聞かれれば、胸を張って「NO」です。来月出ない結果の為に頑張った記憶が自分にはありません。それは今でも変わっていないかと聞かれれば、照れながら「Yes」です。

 

柔術の昇格は本当に険しい道のりです。真面目にやっていればレギュラーになれというような世界ではなく、実力を表すものが帯の色です。逆に、実力主義だからこそ、真面目に取り組まないと昇格には結びつきません。これは子供には本当に厳しい事だと思います。


昇格するまでは本当に先が見えないと思いますが、頑張ればなんとかなります。頑張ってもダメな時は、もっと頑張れば何とかなります。

そして一度昇格を果たした人は、努力を結果にする事が出来た、方法を知っている人です。柔術の帯に限らず受験勉強等、何かしら乗り越えて来たと思います。なんとかなる。

九九を覚える為にした努力を、大人になると出来なくなっていると痛感します。小学生時代にした最後の努力が九九だったというだけかもしれませんが。

 

先日の東日本選手権の結果を踏まえ、本日昇格です。