fish or Beef ?

 昨夜はM-1を堪能しました。過去最もレベルが高い大会という下馬評通りで、つまらないと言い切れるペアは1組しかいませんでした。

毎年思うのですが、何千という組で争われる予選を勝ち抜いた10組で有っても、つまらない組が居るって…  

漫才って難しいんだなと。

 

今回は是非とも「とろサーモン」に行って欲しいという思いがありました。あのヤサグレ感、優等生とは言えない雰囲気が、なんとも芸人らしくて好きでした。

 

懸念していたのは、後半は会場が温まっている事もあり、観覧者は空気で笑ってしまいます。場合にっては箸が転んでも笑ってしまう空気感が生まれ、勿論それも加点対象になってしまうであろうという事。

審査物は、笑いでも歌でも後が有利というセオリーが有ります。

 

そんな中、高得点を叩き出したツインサーモンですが、巨人師匠の点は低し。

やはり指導者でもある巨人師匠の目は厳しく、セオリー通りの、構成がしっかりした漫才には高得点を入れています。

 

昨今、高学歴の芸人等も多いようです。

高学歴という人種は勤勉で、傾向と対策を立てて事に及ぶ癖が付いています。先人が残したセオリーをしっかりと踏まえネタ作りをしている感じがあります。

当然、師匠クラスの審査員は、好みを置いても加点する訳です。

 

3位で決勝進出したサーモン閣下と2位のミキの得点差は5点。

これは巨人師匠が付けた得点差がそのままに出ています。

 

そういう審査基準の中、ぶっちぎりの技術と安定感を持って大絶賛された和牛と、セオリーを押さえながらも若い爆発力でウケまくったミキを相手に、グレサーモンは正直厳しいかなと。

 

観覧しながら逐一メールをしていた友人(花輪風に言えばダチ)と決勝前に、巨人師匠の採点基準はサーモンさーもんにはプラスに働かないだろうなと話していました。しかしながら、得点制じゃない分勝機は有るかもとも思っていました。

 

しかし順番は不利のトップ。

 

オイルサーモンのネタはウケつつも、会場を笑いの雰囲気に包むミキ、安定感バリバリの和牛。

「我々の応援するサーモンズは面白かったが、審査員的に入れ難いだろうな。下手すると1票も入らないべ」

なんて話していました。

 

結果発表前にはテレビの前でサーモンコールしながら、手を合わせ祈ったもんです。

そして優勝。祈りがここまで如実に通じたのは人生初(笑

 

さすがはプロの審査員。

実はうっす~い期待感の中にあったのは会場の雰囲気でした。

 

劇場で観覧した経験のある人であれば分かると思いますが、会場の笑いには何パターンかあります。

前出しましたが、面白い雰囲気に包まれている時は笑いは起きやすい。

逆に、雰囲気で笑わすのではなく、オチの様に確実に笑うポイントをこの後出してくるであろうというネタの時は、期待感から静かになります。そして、静から起きた時の笑い声と、空気感で起きた時の笑い声は明らかに種類が違います。

キングサーモンの時はそのコントラストを感じていました。しかし、得票数に繋がるかは未知でしたが。

 

参加者の中で最も芸人臭い芸人でありながら、今の潔癖なテレビ向けでは無い芸人が優勝。

 

**以下ネットニュース引用**

村田は「ずっと辛い思いいっぱいしてきましたんで」としんみり。

ドラマ「火花」で売れない漫才師役を演じ「売れたいわ」とのセリフを吐いたことを問われると「売れずに終わっていくのかなと。売れてない芸人が言った、本当のセリフです」と感無量の様子だった。

**引用優勝**

 

一方久保田は「ずっとM-1を憎みながら漫才をやってきた」という言葉も残しています。

 

 

劇場には、4分というスプリント的なM-1とは違い、お客さんの顔色を見ながら、会場の空気を見ながら笑いを作る達人が一杯います。ドッカンドッカン笑いを取っています。

M-1向きではななかったり、東京のテレビ向けではなかったり、地上波向きではないという事で、お目見え出来ていない面白い芸人さん達です。

是非現場で見て貰いたい。

 

 

本日、早速M-1王者の恩恵で昼ののどかなバラエティーに出演しています。

料理コーナーでワイプで抜かれ、「うんうん」頷いています。

 

 

違和感ハンパねえ。やはり昼向きでは無いか…