福島を訪ねました

 「見なきゃ」「行かなきゃ」と思いつつ数年が経ってしまっていた福島

 

 

 

 

「非難区域へ入って見る事は出来る?自分はネットで福島産の食品を購入しているし、原発や放射線についても多少の知識は得ているので偏見は無い」

 

 

 

と、福島の知友に連絡をしました。

 

 

 

「5年が経ちましたが手つかずの所はまだまだありますので、来て頂けるだけでもありがたく思います」

 

 

 

彼が仕事で付近へ行く際に同行させて貰える事になりました

 

 

 

 

 

 

 

 

危険でないと判断したひとつは専門家の防護服

 

 

チェルノブイリの様に

危険な量の放射線に対しては重い鉛で出来た防護服を着なくてはならない

 

 

 

対して福島で着られていたものは、

放射線物質を防ぐ為のスーツで、放射線は通すものでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地は浜通り、

原発10キロ圏内の大熊町、双葉町、浪江町です

 

 

 

 

 

 

 

常磐道で福島県に入ると、割と頻繁に放射線量が表示されています

 

 

 

 

やはり風評被害が起きているこの地では、こういう取り組みは必須なのでしょう

 

 

 

 

 

しかしながら、

数字でで理解できる人は少ないと思います

 

 

 

 

日本は被爆国、原発国でありながら放射線について学校で習わない

 

 

 

 

分からないから怖い

 

お化けと同じです

 

 

 

 

 

 

毎時0,6マイクロシーベルト。世界的に見ても高くない数値です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高速を降り、待ち合わせの浪江町へ向う途中

畑は荒れ放題でした 

 

 

 

 

 

 

 

浪江駅到着 

休線か廃線かは分かりませんが、封鎖されています

 

 

 

 

 

 

駅前商店街

浪江町は非難指示が解除されているのですが、

コンビニも自販機さえも稼働しておらず

 

 

 

 

非難指示が解除されるも、

ライフラインの復旧が完全ではない事も含め、誰も戻って来ていないのが現状

 

 

 

 

 

警戒のパトカー、整備車両を見かける以外に人は居ません

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前ロータリー

 東日本大震災後、

買えるものは被災地から購入しようと浪江町、大熊町、双葉町の店を探していたのですが、全くヒットしなかった理由が分かりました

 

 

人が居ないのですから店がやっている訳がありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津波に襲われた住宅街

特殊車両で案内して貰っていたのですが、

「この辺りも直後は死体だらけでした」

と運転手さん

 

 

 

今も捜索は続けられているそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放射線測定器を持参

 

 

 

小型なので計測には時間を要しますが、一応信頼の日本製

 

浪江町は毎時0,36マイクロシーベルト。「ハマ」印は自宅前で0,13マイクロシーベルト

 

 

 

 

 

第一原発の目の前まで行ってくれましたが、さすがに撮影は禁止でした。入口付近で毎時1.8マイクロシーベルト

 

 

 

 

日本が輸入している食品の生産国でもこの数値より高い国は幾つもあります

 

 

 

 

 

 

 

 

津波に襲われた小学校

 

 

 

教室内

 

 

 

 

 

 

 入院患者を置いて医者が逃げ出したという原発付近の総合病院にも案内されました

 

 

 

後日、別の医療班が駆け付けた時には多くの患者が死亡していたそうです

 

 

 

 

 

 

 

「風評被害は根強いから国有地にでもしないとダメです」

と知友は言います

 

 

 

根付いてしまったマイナスイメージを払拭出来る求心力が生まれなければ人は集まりません

 

 

 

 

福島の安全が確認された上で招致が決定した東京オリンピック

 

その辺りを絡め、幾つかの競技を福島で開催出来れば俄然変わってくると思います

 

 

 

 

 

原爆が投下された広島は20万人という死傷者が出た被爆地ですが、以降70年人が住み続け、世界中から人が集まって来ています

 

放射線を危険視する発言すら有りません

 

 

 

 

 

帰りの道中にメールが来ました

「福島の今を感じていただけたなら幸いです。気を付けてお帰り下さい」

 

 

 

 

 

 

 

また行かねば