2016年

4月

16日

美しき逸品

 これは宮前区にある「かずら」というラーメン屋さんの支那そばです。食べると当然美味しいのですが、出て来た時の見る楽しさが味わえるラーメンです。

 

美味しいラーメンには出汁が必要です。豚骨ラーメンに代表されるように、出汁をガンガン出すには高温でぐつぐつ煮るのが手っ取り早い。豚骨ラーメンに中毒性が強いのは出汁の量が大量である事が影響しています。

家庭の汁物でもそうですが、強い火力で煮立ててしまうとスープは濁ります。高級料亭のお吸い物等は煮立てないように気を配り、灰汁が出たらスープに溶け込む前に、スープを濁らせる前に取り除く。これを繰り返す事で綺麗なお吸い物を作ります。透き通ったラーメンも同じように作ります。

煮立てなければ出汁は出難いですが、時間を掛けて丁寧に煮出します。また、麺を茹でるお湯は少なからずスープに入りますし、それが汚れていればスープは濁ります。

 

ここはチャーシューも注文が入ってから都度切ります。これで味はかなり違ってきます。そしていちいちラップに撒いて保存する。手間が掛かりますが最良の方法をしっかり選択しています。

 

このお店は、自分のラーメン屋時代の師匠が「あの親父の仕事は凄いぞ」と教わったお店です。メンマの並べ方を見ても分かりますが、非常に丁寧な仕事をします。店は片付いているし、ゴミやホコリも落ちていないから掃除も毎日きちんとしているようです。が、行った自分の友人は「汚いけど美味い店」と表現しています。頑固オヤジではないのですが、人付き合いが苦手な感じが有るので不愛想なラーメン屋の親父になっています。

 

家系に代表される豚骨醤油も有り、その辺の家系よりは全然美味しいです。個人的には支那そばがおすすめです。