守る権利闘争

 時ネタという事で、この1年は個別自衛権、集団的自衛権について質問を受けます。自衛、護身は自分の専門でも有りますが、これらの問題は戦うとか戦わないではなく、権利を持っておくか、持たないべきかの「権利」の問題なので、質問先としては近からず遠からずです。

 

個別自衛権というのは文字通り自分の身を守る為の権利です。集団的自衛権というのは自分以外の人も守るという権利です。どちらも共通しているのは守る為の権利という事で、攻撃をする権利では有りません。

 

例えば、いきなり襲われた時に自分の身を守る事は個別自衛権で十分に行えますが、周りの人が襲われた時には集団的自衛権を持たないと助けに入る事は出来ません。ただ、今の例えはあくまで我々に置き換えての話で、防衛に個別や集団と区別する事が本来はおかしな事です。

 

国会で行われていた審議は、自衛隊に集団的自衛権を持たすかどうかの審議です。もちろんその場合も、あくまで守る権利を持つか持たないかの議論で、法案を読む限りもそこに終始しています。

 

国連に加盟する国は集団的自衛権を法に入れる事を義務付けられています。国連は皆で仲良くして平和を守りましょうという集まりなので、加盟する以上は「自分の身だけしか守りません」では成り立たないからです。

加盟193ヶ国中192ヶ国は集団的自衛権を備えています。日本の警察官も集団的自衛権で民間人を守っています。

 

そして国連加盟国で避けられないのが平和維持活動、海外派遣です。

派遣された軍隊を快く思わない地元ゲリラは派遣された軍隊への攻撃を行います。自衛隊は攻撃を許されていない部隊であるが、相手にとっては好都合でしかありません。実際に幾度か急襲されています。攻撃権を持たない自衛隊員はその場でうずくまる事しか出来ないのですが、個別自衛権しか持たないので隣に居る仲間を守る事も出来ません。徴兵制や、戦争を始める云々は別の法案が必要になります。

 

自分がこの国の憲法に不安を覚えるのは、攻撃をしないどころか、対外的に国民を守る為の条文が一切書かれていない事です。

完全に目を背けているだけ。そこはしっかり記して頂きたい。自分の身は自分で守るけれど、女子供はそうは行きません。珊瑚持って行かれるだけでは済みません。